空気清浄機と掃除機を合体 |
掃除機を改造してみました。 |
排気のキレイな掃除機 パナソニック高級紙パックは粒径が0.5μm以上の粒子が99.9%キャッチできます
ただし全員勘違いしてます
紙パックの中に空気が100%通過したらの話です
紙パックを通過せず漏れ出た空気がある事をご存知ですか
カタログ数値99.9%これは理想の理論数値
現実は違います
そこで今回もっとチリ捕集効率の高い掃除機を製作します |
大型HEPAフィルター背負っています |
仕事で掃除機を修理して修理完了後、指をこすると指がスベスベします
目に見えないパウダーが手に付着した感覚
このスベスベパウダーの正体は目に見えないチリなんです
どこのメーカーでも修理後同じ感覚
サイクロンでも紙パック式でも修理後スベスベ
そうすると目に見えてないだけで、排気はアレルゲンなど汚染物質でいっぱい
そこで掃除機排気口に空気清浄機を取付空気清浄機と同じフィルターで排気を超クリーンにしてみました |
HEPAフィルター粒径が0.3μm以上の粒子が99.97%キャッチ |
このフィルターHEPAフィルターって言います
HEPAフィルターは粒径が0.3μm以上の粒子が99.97%捕集スゴイでしょ
よくHEPAフィルター搭載掃除機と書いてあるモデルがありますが
猫のひたい程の小さなフィルターが設置されています
カタログスペックでHEPAフィルターは粒径が0.3μm以上の粒子が99.97%
捕集能力がありますなんて書いてあると
真に受ける方がみえますが
それは全て新品の話
2か月以上使い続ければ小さなHEPAフィルターは目詰まりが始まり吸引仕事率が下がりカタログの数値は大きく下回ります
そこで掃除機専門店の出番
掃除機重量が軽くて
フィルター目詰まり少なく無く
HEPAフィルター取替簡単
実用性のある掃除機を作ります |
製作工程 |
それでは製作工程
パナソニックの吸引仕事率の高いハイスペックの掃除機を使います
吸い込み仕事率がとても高く業界最高クラス、純正610Wで強力、サイクロン掃除機等は足元に及びません |
洗浄準備完了 |
まずは分解して洗浄します
メンテナンスから始めます |
汚れ確認 |
さすがパナソニックの高性能掃除機中をばらしても汚れが少ない
分かりやすく丸を付けた部分がモーター付近の汚れだ |
汚れを浮かす |
掃除機専用の洗浄剤で汚れを浮かせます
汚れが黒くたれているの見えますか |
白さ確認 |
真っ白になり汚れが落ちました
写真では見えませんが汚れが落ち洗浄前より輝いて白く見えます
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純正排気をふさぐ |
今回の掃除機製作HEPAフィルターに排気を通過させたいのですが3個の穴から排気がもれます
そこで丈夫で穴の開かない粘着ステンレスシートで穴を塞ぎます |
排気通路変更 |
このタイプ左右のタイヤからゆっくり排気を出し後方排気風でホコリを風で舞い上がらないように工夫がこらしてあります、緩やかにより多く排気する事により吸引仕事率がUPします
やっぱりパナソニック技術が違う 大好きです
ただし今回はここから排気はNGなので
左右6カ所ふさぎHEPAフィルター以外に空気が漏れないよう穴を塞ぎます |
軽量化 |
今回HEPAフィルター搭載分重量がかさむので
余分な部品を全て外し軽量します |
HEPAフィルター裏 |
こちら側が空気のは入り口
普通のHEPAフィルターと違いプレフィルターが分厚いので取り外してプレフィルターのみ洗えます
(HEPAフィルターは洗浄不可)
次に普通の空気清浄機はへパフィルターに空気通過後活性炭フィルターを通過で部屋の臭いを脱臭しますが
掃除機は部屋の臭いを取るのが目的ではなく掃除機から出る排気臭を消したいので
活性炭フィルターが先でその後にHEPAフィルターの準に通過させます
HEPAフィルターが先で活性炭が後では掃除機内部にこもった臭いが脱臭できません |
HEPAフィルター表 |
活性炭通過後HEPAフィルターに排気を通過させHEPAフィルターは粒径が0.3μm以上の粒子が99.97%除去できます
粒径0.1μm以上の粒子なら99%除去できるとカタログに記載されており、少し期待します |
HEPAフィルター厚みとHEPAロゴ |
23cm角のフィルターは面積が大きく目詰まりに時間が掛かり
掃除機の性能が維持されます この大きさのHEPAフィルターは家庭用掃除機(業務用ではあります)では装備されているモデルはありません
フィルターが小さい場合床ノズルから大量の空気とホコリを吸い込んでも排気抵抗が大きくフン詰まりでモーターの性能が良くても100%の力が出せません、また実験結果からすと面積の狭い排気口は勢いよく一点から排気され床のホコリが舞い上がりますが、広い排気口はフィルター全体からゆっくりと空気が排出され排気風が弱く純正の排気風と比べ各段に風が弱まりました、この事からHEPAフィルター式排気口は掃除機の排気風でホコリやチリが舞い上がりにくく確実な集塵を目的とする掃除機の理想に近づける形となりました |
当店オリジナル掃除機の重量3.8kg |
ここでは掃除機の重さ比較
この掃除機MC-P900番台掃除機は
吸い込み仕事率がとても高く最高で610Wとサイクロン方式と違い
吸い込みがパワフルな掃除機です
消費電力もMAX1000wととても電気を食います
これだけのパワーを持つ掃除機はモーターも大きく重量があります
本体質量のみで4kgホースなど含めると5.8kg
男性では軽いですが女性は重たく感じます
そこで軽量化のためにコードリールや純正の排気フィルターやバネなど
全て外し軽量化その代わりHEPAフィルターBOXを増量しました
フィルターBOXは木材でできていますが木材の中でも軽い桐を選択してあり
最終測りで重量を計測した結果なんと本体重量3840gと
新品より軽量化に成功しました |
エアシスの重量5kg |
ちなみに三洋電機製、現在パナソニックの空気清浄機ULPA付き掃除機を
本体のみの重量で測った結果5kgでした
自己所有でもっていますが、さすがに5kの掃除機は高性能でも重たくて使う
回数が減ります
でもこの掃除機元祖空気清浄機能付き掃除機として発売された
掃除すればするほどお部屋の空気がキレイになる掃除機で
当店の製作した掃除機の親分になります |
元祖空気清浄機付き掃除機と比較 |
左側掃除機エアシスの空気清浄機を外してみました
当社の空気清浄機の面積と比べ半分以下の面積です
これでは高性能があだとなりフィルターに目づまりがおきると面積が狭いので
空気が必要な分排出できない=掃除機が吸わない
当店のフィルターはULPAほどの性能はないがプレフィルターが水で洗え、取り外し交換が簡単にでき
面積が広いぶん目詰まりに時間が掛かりその分だけは高性能です |
まとめ |
全ては観察、実験、結果が出ます
何だそりゃ馬鹿馬鹿しい事やってるなーと感じる方もみえると思いますが
私は真剣です
ひと昔前は掃除機は吸引力が高くホコリが良く吸い取るのが掃除機の頂点に君臨していましたが
現在は違います
良く吸い微細なホコリを逃がさないそれが掃除機の頂点になりました
ではどの構造が一番効率がいいのか、メーカのうたい文句は疑う余地は無いのか
本当に欲しい掃除機はどれか、いいえ言葉が違いますね本当に自分に適している掃除機はどれなのか
探して答えを見つけなければなりません
掃除機の観察をするといろいろな事が分かります
仕事柄 掃除機を修理すると各家庭によってハウスダストの色が全く違います
真っ黒な汚れの家、薄茶色の汚れの家、モーターに髪の毛が入った痕跡はあるがモーター後方には出てきていないなど
ハウスダストとは何か、ハウスダストを効率よく捕集する方法とは何か
今の時代ネットで調べれば誰かが適当に教えてくれるので
それを信じ込み
皆さん観察や実験、仮説理論をやめてしまいました
しかし私の経験からすると現実は教科書に載っていない疑問だらけで答えはどこにもなく、現時点私は答えを探して観察、仮説、実験を繰り返しています
今の時代 自称家電アドバイザー
自称家電芸人
自称掃除機オタク
自称掃除機評論家
さんたちが一斉に
少し考えれば誰でも答えられそうなうんちくを話して
私が教科書ですと言わんばかりに答えはこれだと言っています
だから今の日本人は答えを探す事をやめてしまいました
どうか皆さん考えてください
アドバイスは人から受けてもいいですが
うたい文句に惑わされず
最後に自分に合った掃除機を買い自分の答えを出してください
もし答えに迷ったら当店にお立ち寄りください、一緒に悩んでアドバイスいたします。 |